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ショパン国際ピアノコンクールで2位に反田恭平さん、4位に小林愛美さん入賞!

ショパン国際ピアノコンクール2021が閉幕した。結果は、反田恭平さんが2位、小林愛美さんが2位に入賞した。優勝したのはカナダ人のブルース・リウ🇨🇦さん。日本人が二人も入賞して嬉しい。

ショパンコンクールで入賞することはピアニストとして世界デビューの道

ショパン国際ピアノコンクールは、ロシアのチャイコフスキー国際コンクール、ベルギーのエリザベート王妃国際音楽コンクールとともに世界三大コンクールと呼ばれている。

その中でもショパンコンクールはダントツの権威を持っていると思う。ショパンコンクールで入賞することが、ピアニストとして世界で活躍する登竜門になっているのだと思う。

5年に1回開催されるため、ピアニストは最大で3回参加することができる。

ショパンコンクールだけは特別な存在なのかもしれない。参加資格は16歳から30歳未満で世界的なピアニストからの推薦が必要となっている。(2010年に27歳以下から30歳以下に緩和された)

予備予選が世界中で開催された。ポーランドのワルシャワで開催されるショパンコンクールに参加できるのは、151人の参加者のうち予備予選を通過した78名と予備予選免除の9名を加えた総勢87名だけ。

10月3日から1次予選が始まり10月21日の最終発表まで長い戦いが繰り広げられた。日本人は14名が一次予選に臨んだ。

第一次にノクターン、第二次にワルツ、第三次にマズルカを演奏しなければならない。演奏する曲目は申し込みの段階で提出する。

ピアノは、スタインウェイ、ヤマハ、カワイ、ファツィオリの4つのメーカーが公式に採用されており、参加するピアニストは演奏するピアノを選ぶ。

関連記事 ショパン国際ピアノコンクール2021 採点発表

ショパンコンクール 一次予選に挑戦するピアニスト

Leonora Armellini, Italy
J J Jun Li Bui, Canada
Michelle Candotti, Italy
Kai-Min Chang, Chinese Taipei
Junhui Chen, China
Xuehong Chen, China
Zixi Chen, China
Hyounglok Choi, South Korea
Federico Gad Crema, Italy
Aleksandra H. Dąbek, Poland
Alberto Ferro, Italy
Yasuko Furumi, Japan 古海行子
Alexander Gadjiev, Italy/Slovenia
Martin Garcia Garcia, Spain
Eva Gevorgyan, Russia/Armenia
Jorge Gonzalez Buajasan, Cuba
Joanna Goranko, Poland
Chelsea Guo, U.S.A.
Eric Guo, Canada
Saaya Hara, Japan 原沙綾
Yifan Hou, China
Wei-Ting Hsieh, Chinese Taipei
Kaoruko Igarashi, Japan 五十嵐薫子
Riko Imai, Japan 今井理子
Junichi Ito, Japan 伊藤順一
Asaki Iwai, Japan 岩井亜咲
San Jittakarn, Thailand
Jooyeon Ka, South Korea
Nikolay Khozyainov, Russia
Su Yeon Kim, South Korea
Aimi Kobayashi, Japan 小林愛実
Mateusz Krzyżowski, Poland
Jakub Kuszlik, Poland
Shushi Kyomasu, Japan 京増修史
Hyuk Lee, South Korea
Jaeyoon Lee, South Korea
Xiaoxuan Li, China
Bruce (Xiaoyu) Liu, Canada
Julia Łozowska, Poland
Xuanyi Mao, China
Tomasz Marut, Poland
Yupeng Mei, China
Arsenii Mun, Russia
Viet Trung Nguyen, Vietnam/Poland
Georgijs Osokins, Latvia
Jinhyung Park, South Korea
Yeon-Min Park, South Korea
Jiana Peng, China
Leonardo Pierdomenico, Italy
Zuzanna Pietrzak, Poland
Hao Rao, China
Yangyang Ruan, China
Sohgo Sawada, Japan 沢田蒼梧
Aristo Sham, China, Hong Kong
Miyu Shindo, Japan 進藤実優
Talon Smith, U.S.A.
Kyohei Sorita, Japan 反田恭平
Szuyu Su, Chinese Taipei
Hayato Sumino, Japan 角野隼斗
Aleksandra Świgut, Poland
Rikono Takeda, Japan 竹田理琴乃
Shun Shun Tie, China
Sarah Tuan, U.S.A.
Chao Wang, China
Zitong Wang, China
Zijian Wei, China
Marcin Wieczorek, Poland
Andrzej Wierciński, Poland
Victoria Wong, Canada
Yuchong Wu, China
Lingfei (Stephan) Xie, Canada/China
Zi Xu, China
Yuanfan Yang, United Kingdom
Anastasia Yasko, Russia
Andrey Zenin, Russia
Boao Zhang, China
Yilan Zhao, China
Ziji Zhao, China

予備予選免除者はピアニストとしての実績で評価された。

Piotr Alexewicz, Poland (1 award, All Polish Piano Competition 2020, Warsaw)
Avery Gagliano, U.S.A. (1 award, Miami 2020)
Adam Kałduński, Poland (1 award, Beijing 2019 and 2 award All Polish Piano Competition 2020, Warsaw)
Szymon Nehring, Poland (2 award, Tel-Aviv, 2017)
Evren Ozel, U.S.A. (2 award, Miami 2020)
Kamil Pacholec, Poland (2 award, Bydgoszcz, 2019)
Piotr Pawlak, Poland (1 award, Darmstadt 2017 and 2 award All Polish Competition, Warsaw 2020)
Yutong Sun, China (2 award, Santander 2018)
Tomoharu Ushida, Japan (2 award, Hamamatsu 2018) 牛田智大(浜松国際ピアノコンクール第2位)

一次予選通過した日本人

沢田蒼梧さんは、名古屋大学医学部の学生さん
進藤実優さんは、モスクワ音楽院付属中央音楽学校10年生
反田恭平さんは、ポーランド国立ショパン音楽大学に在学中。
角野隼斗さんは、開成高校から東京大学工学部大学院修士課程修了
牛田智大さんは、学歴に関しては明確な情報なし。
古海行子さんは、昭和音大
小林愛実さんは、カーティス音楽院
京増修史さんは、東京芸術大学大学院

日本人で優勝候補は反田恭平さんと牛田智大さんだとこの時は思っていた。

二次予選通過した日本人

進藤実優さん


反田恭平さん

反田恭平さんの演奏は、迫力ありましたね。
「侍」と呼ばれたピアニストです。
このまま太ったらクワマンみたいになるから少し絞りましょう。
筋トレして欲しいな。
この体型に計画的にしたそうです。
英雄ポロネーズは素晴らしかった。

角野隼斗さん

3時予選に残った人で、唯一音楽大学に通っていない角野隼人さん。
開成高校から東大大学院というキャリアとピアノの素晴らしい腕。
三次予選での演奏は、角野さん独自の解釈によるショパンの演奏だった気がした。
角野隼人さんらしい挑戦の演奏だったのではないかな。
反田恭平さんとは大親友です。

古海行子さん

小林愛実さん

3時予選の演奏で大観劇したのは、小林愛美さんだった。プレリュードを全曲演奏して、聴衆はスタンディングオベーションで拍手が鳴り止まない。小林愛実さんは前回の大会でもファイナリストで入賞ならず。この演奏を聴いて「上位入賞間違いない」と確信したのでした。

4歳の時の演奏会の映像がありました。
4歳でこの演奏ができたの?と驚き。

7歳からオーケストラと共演するよね。
9歳からヨーロッパに招待されて演奏会に行く凄さ。
4歳の演奏とは思えない。

子供の頃からすごかったのだね。
この才能を磨いたのは、カーティス音楽院なんだろうな。

 

ファイナルステージへ反田恭平さんと小林愛美さん

ショパンピアノ協奏曲第一番を演奏されました。
ファイナルには上着を着て登場でした。
ネクタイ忘れたのかな?

ファイナルは衣装を変えてきましたね。
気になったのは、演奏前にペンダントに手を翳しお祈りするのです。
みんな緊張してるもんね。
鍵盤に指が触れた瞬間、一瞬で戦闘モードになります。
体が小さいからだろうか、強く引くときに「体重かけてひく」の見るとすごいといつも拍手していた。3時予選のプレリュードの最後も気合の演奏でしたからね。

出待ちの囲み取材は全世界のメディアから受ける二人。
ちょー人気者。
反田恭平さんと小林愛実さんはおなななじみで、一緒にピアノ習っていたんだそうな。
高校も同じだからね。桐朋女子高等学校音楽科(音楽科は共学です)

最終結果は、反田恭平さん2位、小林愛美さん4位 素晴らしい!おめでとうございます。

ドキドキの結果発表待ち。
この前にファイナリストだけ集めて、ショパントークという番組が流れていた。
まあ、結果発表前に雑談するのですけどね。

①ブルース・リウ🇨🇦
②アレクサンデル・ガジェヴ🇷🇺🇸🇮、反田恭平🇯🇵
③マルティン・ガルシア・ガルシア🇪🇸
④小林愛実🇯🇵、ヤクブ・クシュリク🇵🇱
⑤レオノラ・アルメリーニ🇮🇹
⑥ジェイ・ジェイ・ジュン・リー・ブイ🇨🇦

反田恭平さん2位で呼ばれてるのに聞き取れなかったみたい。

受賞が決まって反田、小林は抱き合って喜ぶ。
同級生ですから。

入賞者によるコンサートはこちらです。

素晴らしい結果でした。
優勝したブルースリュウさんの演奏はこちら


みなさまの素晴らしい演奏を毎日聴いてワクワクで楽しい毎日でした。
本当に素晴らしい演奏をありがとうございました。

入賞したみなさま
おめでとうございます。

入賞したピアニストの皆様はこれからが大変ですよね。
だって、いつどこで演奏しても「ショパンコンクールの入賞者」としての演奏をしなければいけない。

牛田智大さんには次のチャレンジに期待したな。
次があるぞ。

ショパンコンクールは2020年に開催予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で1年延期で2021年に開催されました。もし、次回が4年後なら角野隼人さんが最後のチャレンジになりますよね。

どんどん日本から出て活躍してほしい。

若いピアニストのこれからの活躍に期待。
あ、ちなみに、12月の反田さんと小林さんの演奏会は行きます。